アラムの王は、なんども伏兵をしくみ、イスラエルを討とうとしました。けれども、神様はそのひそかな計画をひとつのこらず、エリシャに知らせ、エリシャは、それをイスラエルの王につたえて、たびたび難をのがれさせたのです。アラムの王は、はげしく怒り、夜のあいだに大軍をつかわし、エリシャのいるドタンの町をとりかこみました。朝になり、エリシャのわかいしもべが戸をあけて見ると、おそれですくみあがってしまいました。エリシャはやさしく「おそれることはない。わたしたちと共にいる者は、彼らと共にいる者よりも多い」と言いました。エリシャが祈ると、神様は、しもべの目をひらかれ、しもべは山いっぱいに、火の馬と火の戦車が、エリシャを取りかこんで守っているのを見たのです。エリシャはまた、神様に「アラムの軍をくらませてください」と祈り、ご自分で彼らをサマリヤの町へとみちびきました。町に入ったあと、エリシャは神様に、目をひらいてくださるようにねがいました。イスラエルの王は彼らを打ちたいとおもいましたが、エリシャは「打ってはならない。彼らのまえにパンと水をそなえなさい」と言ったのです。軍隊は、たべて飲んで、平和のうちに本国へ帰され、アラムの略奪者は、もうイスラエルの地を、おかすことはありませんでした。
わかいしもべは、アラムの軍だけを見て、こわさですくみあがってしまいました。けれども、エリシャは、神様がつかわされた火の馬と火の戦車が、まもっているのを見たのです。神様の守りは、わたしたちの目に見える環境を、はるかにこえています——わたしたちと共にいる者は、彼らと共にいる者よりも、もっと多いのです。エリシャのように、目に見えるものだけで判断せず、神様の守りに頼みましょう。そして、あわれみと恩慈をもって、敵にも、剣のかわりにパンと水をあげましょう。愛は、にくしみにかちます。
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